他律神経の日記

犬が好きです。

2022年2月2日 上司が新型コロナウイルスは単なる風邪だと言う、私は確かに単なる風邪でなけれはあなたと呼気を交換しながら労働していることは説明不可能だと思う

 水曜日、晴れ。労働、昼から夜まで。前日の労働終了後は帰宅即気絶。

 午前中を睡眠と出勤に費やす。何もない。咳止め薬のせいか労働後に眠くて眠くてどうしようもない。労働強度は高め。昨日から残っている仕事や、今日発生した依頼等々。とはいえ同時にではない。それなりに労働時間中にタスクが均されて存在していた。場合によっては理想的。いよいよ同じフロアの、かなり近いところで働いている人がコロナに感染した。労働戦線から一時退場。私は昨日、上着を置いておくためのロッカーの前で彼と話していたことを思い出す。「分厚い上着ですね」「登山用です」こうなったら誰もが登山のつもりで生きるべきだからだ。都市は労働者にとって最も危険な山だ。私のチームのリーダーがコロナは風邪だという話を始める。彼のデスクのすぐ近くに課長のデスクがある。会社の方針は以下の通り。「体調が悪くなったら休んで、検査を受け、陽性の場合はそのまま2週間休んでください」ところでリーダーは検査を受けなければ陽性にならないので検査を受けるなという話をしている。陽性になると会社の方針で休まなければならないが、実際には大した病気ではないのだから、検査など受けるなとのこと。チームは最小の人数で構成されており、2週間も休む人間が出たら、全業務が停止する。もしも精神の健康を守りたいならば、彼のように考えるべきだろう。既述の通り、コロナ感染者が発生したが、仕事が回らなくなるという暗黙の了解があり、濃厚接触者として自宅待機を命じられたのは僅かに1人だった。コロナは危険であるという政府、マスコミから会社組織までの喧伝と、しかし実際にはマスク1枚でその危険であるとされているウイルスが漂う中を出勤し、感染者と呼吸を交換しながら労働するという毎日の、ウイルスに対する認識の乖離は間違いなく人間精神を破壊する。彼は満員電車に乗りながら、常に次の問いへの答えを求められる。「それほど危険な中で変わらず『普通』であることを求められるお前の命の価値はどれほど低いのか?」