他律神経の日記

犬が好きです。

2024年2月3日 日記という病

 土曜日、晴れ。夜勤終わり。現場近くのビジネスホテルに戻り次第、全裸になり、合皮製の安っぽい、北欧の刑務所みたいではない椅子に座り、背筋を伸ばして煙草を吸う。俺がここに書いていることは全てフィクションだ。しかしフィクションだという言明もまたフィクションだとしたら、どうだろう? 阿呆ほど眠くなり、起きるともう出所の時間だ。東京へ戻る。だいたい新幹線も京都、名古屋あたりからうるさくなってくる。この世には言葉が多過ぎる。発狂しそうだ。およそ人の街は全て、衰退し、死を待つばかりの田舎の、拡大し続けるコインパーキングに飲み込まれてしまえばいい。どうぶつの森だけ残せばいい。俺には何の関係もない。吐き気がする。頭が痒い。俺が再生産に貢献している社会は俺を絶対に愛さない。俺もお前らも愛さない。お前らはコインパーキングの車止めの影だ。もうすぐ家に着く。犬としか話したくない。