火曜日、晴れ。少し早いがもう日記を書く。あまり早く日記を書くと神に逆らうようで恐ろしい。今日のこの先に何が起こるかわかっているかのような態度ではないか。とりあえず日帰り出張。味のない飯をチェーン店で食べる。車窓から眺める街には誰もいない。巨大なホテルが林立しているが、その下を誰も歩いていない。全員セルに吸収された。村上龍のエッセイを少しずつ読んでいる。何にキレているのかわからない。経済を学ぶと啓蒙しようというパッションが湧いてしまうのかも知れない。もう啓蒙の時代は終わり、連載エッセイも終わった。あの経営者を呼ぶ番組は続いてるのか？
犬の調子がまだ良くない。私の疲労と同期しているかのようだ。村上龍の指摘が面白いと思ったのは、人が「日本経済」を語る時はどのような時かというものだ。ジャック・デリダも人が抽象的な問題を語るのはどのような時か書いていなかったか？ 私が住民が全てセルに吸収された街についてわざわざ書くのは、犬の体調が悪くて、私が仕事にうんざりしているからだ。仕事での話は書く気にもならない。今日一日を頑張れば良いとか何とか言っていればよい話ではない。
