他律神経の日記

犬が好きです。

2022年7月16日 納税者を増やすために生殖するぼくら

 土曜日。雨時々曇り。午前中、英語を少しやる。何でも毎日少しずつやるのが私の理想なのだが、どうやら向いていないらしい。要は、締切までにタスクを消化できればそれでいい。部屋を片付ける。保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』を読了する。面白かった。買い物に出る。結構、買う物がある。帰宅後、雨の止んだ瞬間があったので犬と散歩に出る。また近所の新興住宅地の中の公園。全く他の犬に会わなかった。ただ少年が一人、スマートフォンで遊んでいた。メタバースとユニバース。犬が彼の足もとに近づくと、彼はそっとその場を離れ、またスマートフォンの画面を叩き始めた。夕食時、父に子を作って、この家系を絶やさないようにしろと言われる。しかしこんな地獄のような国で、新たに納税者を作りだすことに、どんな意味があるのだろうか。私にはよくわからなかった。何もかもが中途半端なので、お前は駄目だというようなことを言われる。そういえば、面接であなたにはちゃんとキャリアプランはあるのですか? と聞かれたのを思い出した。適当なことを言ったが、その会社は落ちた。キャリアプランキャリアプランなど許されなかった。キャリアプランなど許されなかった人間のキャリアプランを考えるべきなのだろう。現在と過去とが同時に去来し、酷く消耗した。犬を抱いて寝たいが、私の部屋は犬の鼻腔に悪そうだ。